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| 趣旨 聖書から見た環境問題 | ||||
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聖書からみた環境問題のぺ−ジ はじめに 地球環境問題の根底は人間の価値観にあります。 聖書は人間に何を大切に、どのように生きるのかを 教える価値観について教えています。地球環境問題は極めて深刻な問題です。 このことについて聖書から教えられたいと考え、このページを作成しました。 情報提供を致します。地の塩、世の光としての役割を果たせたらと願っています。 また、ご意見、ご提案をいただけたら幸いです。 視点 地球環境問題は、実に深刻な問題です。多くの人は総論として環境問題を理解します。 しかし、自らの問題として行動をする具体的な各論においては異なった対応となります。 そこで、事象と問題の背後にある思想を明きらかにし、具体的な行動を提案させていく必要があります。 様々な環境問題(事象)を三つの視点で検討する必要があると考えます。 これは、倫理、エコロジー、経済です。倫理についてはキリスト教倫理に基づきます。 このとき、より適切な、具体的な行動が出てくると考えます。 1.先進国の地球環境のむさぼり NHK「地球環境メッセージ」に応募し、「環境メッセージ」 のホームページに採用された内容です。 「地球環境問題は先進国の一人当たりのエネルギー消費量の増大にあるといえる。 背後には、資源やエネルギーの偏在による後進国の飢餓や貧困がある。 ライフスタイルの反省ではなく、むさぼりというレベルであるのではないか。 公害が新しい形での犯罪であったように、地球環境問題は、むさぼりに基づく 新たな犯罪であるという理解が必要ではないか。 2.「聖書に基づいた地球環境問題」 クリスチャン新聞(2003年6月29日)のオピニオンに掲載された内容の本文です。 1)地球環境問題 地球温暖化をはじめ、砂漠化、熱帯雨林の喪失、酸性雨、オゾン層の喪失等、 地球的規模での環境悪化は著しく、人類の存続基盤を危うくする様様な環境問題が 存在することを多くの人が認識している。 この地球環境問題を引き起こしているほとんどの原因は人間の巨大化した活動によるものであり、 豊かさ、快適さ、便利さを求めた人間の大量生産、大量消費、大量廃棄に基づく ライフスタイルにあることが共通の理解になってきている。 また、環境問題は多くの場合、有限な資源を大量消費した北半球の富める国に 原因するものであり、この結果、南半球の発展途上国に見られる深刻な 「飢餓」と「貧困」を引き起こしている。2002年開かれたヨハネスブルグのサミットで 「飢餓」と「貧困」の問題が前面に出てきた。そこで、全世界に「きれいで安全な水」 にアクセスできない人々が11億人、「衛生施設(含簡易トイレ)」を 持たない人々が24億人という驚くべき報告がなされている。そこには人が生きる根幹に 関わる基盤そのものが与えられていない、著しい不平等がある。 2)具体的アプローチ こうした地球環境問題に対しては、環境容量よりの議論、環境効率の向上、 循環型社会の構築、人口の抑制等、ハウ・ツウよりのアプローチにより検討される傾向にある。 そして、持続可能なライフスタイルや経済社会システムの実現することが重要な課題と されている。即ち、環境を基軸に新しいパラダイムの構築が求められている。 しかし、人間のライフスタイルの環境に対する負荷や、これに伴う変更は議論されるが、 人間の生き様からくる思想、「むさぼり」や「貪欲」にみられる罪の自覚、 および、悔改めはみられない。そこにあるのは反省であり、ライフスタイルの変更である。 3)思想の裏付け 地球環境問題を引き起こしている原因は人間であり、人間を動かしているのは 人々の思想であり、価値観である。この人間の価値観を形成している思想基盤については、 ほとんど議論されていないようである。 地球環境の危機的状態を取り上げる前に、「地球は誰のものだ」の帰属についての重大な 命題がある。人間中心主義に基づけば、 @人類のものである、 A誰のものではない、 B地球に息づく全生命のものである、 といった解答がでてくる。 「人類のものである」という立場であれば、生物多様性の確保や熱帯雨林の保全は、 未知の生物の遺伝情報を確保し、地球温暖化の主原因である二酸化炭素の量を 一定に保つことにあり、失われてしまえば人類の大きな損失であるという便益から 議論される傾向にある。背景は、人間中心主義の評価に基づいている。 「地球に息づく全生命のものである」の解答には、地球全体を一つの生命体と 理解する「ガイヤ思想」がある。これには、多くの人が共感し、思想的基盤を持とうとしている。 これは、新たな形の汎神論であり、創造主を信じる私たちには脅威および危機感を感じる。 また、仏教的な背景を持った「足るを知る」という思想は説得力があり、魅惑的である。 一方、キリスト教界に対しては、創世記1章26、28節に基づいて、神が人に被造物世界を支配させ、 従わさせる権を与えたことにより、今日的な地球環境問題が発生した、と批判される。また、 「生めよ。ふえよ」に基づく命令が人口問題解決の障害になっていると指摘される。 「そして神は、「われわれに似るように、われわれのかたちに、人を造ろう。 そして彼らに、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地をはうすべてのものを 支配させよう。」と仰せられた。」(創世記1:26) 「神はまた、彼らを祝福し、このように神は彼らに仰せられた。「生めよ。ふえよ。 地を満たせ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地をはうすべての生き物を支配せよ。」 (創世記1:28) 4)聖書に基づく立場 イエス・キリストにより贖なわれた私たちキリスト者は、「地球は誰のものだ」の 命題に対して、「地球は創造主のもの」であり、人類は、 「創造者から適正な管理を委ねられている」と信じ、告白できる明確な思想基盤がある。 にもかかわらず、地球環境問題に対しては創造主が造られた被造物世界の破壊という理解はなく、 人類存続の基盤の崩壊から来る危機感に基づいて理解されているようである。ここには、 創造主に対する感謝や恵みに関する理解は少ない。 また、地球環境問題に関する日本でのキリスト教界での発言はほとんど聞かれていない。 地球環境問題の背後には人類と個人の「貪り」と「貪欲」の罪がある。 この罪は本質において創造主を無視するものであり、隣人に対しては「飢餓」と「貧困」を 与えているものである。 人々が創造主に対して悔改め、イエス・キリストによる贖いを受け、神の子として生かされる恵みに 基づく使命感を得ることの提示こそ、福音宣教の今日的な視点である。 そこで、地球環境問題を聖書の立場にたった具体的認識、視点、理解、提案、実践を行なうことが 緊急の課題と考える。 3.第2回(平成10年11月8日)東京中会(牧師会)での環境問題についてのレポートから T 省略 U.環境問題 現代の私たちの時代はなんと言いあらわせば良いのでしょうか。「飽食と飢餓」、 「不透明」、「不確実」、「切れる」、「秩序の喪失」、「混迷」、「目的・目標を失 った」、「不倫」等、様々な言葉で表現されます。富も、安全、食料、快適さ、便利性 も、得たのですが、もっと大事な何かを失っているのですが、それが何なのか言葉にな らない時代と言えるのでしょう。そして、誰もが「これではいけないのだ」、と思いな がら「わからない」でいます。不安な時代と言えるのでしょうか。この中で、環境問題 は大きなテーマとなっています。 平成10年6月1日(月)〜4日(木)にNHK教育テレビで午後10時よりETV 特集「シリーズ環境・調和への道」が4回放映されました。 @ 押し寄せる化学物質・環境ホルモン・化学物質過敏症 A 開発はチェックできるか・環境アセスメント徹底検証 B ゴミ果てしなき闘い・激化する住民闘争・解決の条件 C 企業・静かな革命・21世紀に向けた社会経済と環境、でした。 現代の環境問題の様々な側面が網羅されており、興味深いものでした。現代での環境 問題でのキーワードは「ダイオキシン類」、「環境ホルモン」であり、これらが新聞や テレビで報道されない日はないようです。 平成9年12月に京都で「地球温暖化会議」が行なわれ、様々な議定書が採択されま した。これに見られるように地球環境は人類や生物が生息を続ける上で深刻な状態に追 いやられています。 これらはオゾン層破壊、地球温暖化、酸性雨、海洋汚染、熱帯林の破壊、砂漠化、野 生生物種の減少、有害廃棄物の越境移動、であり、地域や国を離れ、時代をこえ、あら ゆる生物に影響を与えるところから多くの国で重大な関心ごとになっています。 日本では昭和45年に公害対策基本法が制定され、関連の法令が整備されました。こ の時は典型7公害と言われ、大気汚染、水質汚濁、騒音、振動、地盤沈下、悪臭、土壌 汚染でした。産業公害的な側面が強かったものでした。 個人的なことになりますが、大学を卒業して就職するとき、クリスチャンとしてどん な職業選択をしたらよいのか、考え、祈りました。昭和46年でしたが、隅田川の水質 汚濁はひどく、悪臭がただよっていました。これを解決したいと考え、東京都の試験を 受け、合格し、配属先が下水道局でした。人の排出した廃棄物を処理して、再び環境に 返す仕事であり、これなら誇りを持てるし、間違いないものと考えました。主に、下水 処理の仕事をしてきました。しかし、処理水は相当にきれいになっているにもかかわら ずイメージが悪いものでした。そこで、イメージアップを図るために処理水で蛍を育て みました。イメージアップになりました。 平成6年から9年に日本下水道事業団で下水の処理水が水道原水に及ぼす影響につい て調査をしました。この中で今話題の環境ホルモンの一部も調査しました。トリハロメ タン生成能、揮発性有機化合物、農薬、O157、クリプトスポリジウム等について調 査しました。現在、下水道局で環境保全の仕事をしています。ダイオキシン類、環境ホ ルモン、廃棄物、排ガス、臭気、ISO14001の認証取得の仕事をしています。仕 事の内容として個人的には満足できます。 しかし、人は一体何をしてきたのだろうかと思うものです。局所的な公害問題が本質 的には解決されずに拡大、希釈されて地球規模になり、極めて深刻になったのだといえ ます。地球規模の環境問題は極めて深刻で人類の多量消費型のライフスタイルの見直しが求 められています。 日本環境共生学会が平成10年に設立されました。趣意書の一部は次のように述べて います。『しかし、公害の発生、生物種の減滅、大気温暖化の進展など、地球環境系の 変化とそれが人類の生存に影響を及ぼしつつある現実を直視すると、われわれは自然の メカニズムがいかに傷つきやすくデリケートであるかを知らされるとともに、人類も地 球環境系と調和して生存する必要があることに改めて深い反省と自覚を求められている と認識せざるを得ない。………………………これらは近代を支配したパラダイムの帰結 であると総括できるが、21世紀以降の地球社会に向けては環境を主軸とする新たなパ ラダイムの構築を真剣に求められている。……………』 「人類も地球環境系と調和して生存する必要があることに改めて深い反省と自覚を」 は重い言葉と言えます。しかし、地球環境の深刻な問題の発生源は「北の富める国」が 引き起こしたものであり、「南の飢餓と貧困の国」はその影響をまともに受けているわ けです。FADの報告では毎日、4万人の人が飢餓とこれに類することで死んでいると 言われます。因果関係がすこし明瞭にならば環境問題は北の富める国の問題であり、 「深い反省と自覚」程度のことではなく、クリスチャンであれば「富める国のライフス タイル」に対する「悔い改め」が求められていることがわかるのではないでしょうか。 反省なら猿でもできるのです。 まさに、神なき時代なのです。パウロは「また、彼らが神を知ろうとしたがらないの で、神は彼らを良くない思いに引き渡され、そのため彼らはしてはならないことをする ようになりました。」(ローマ1:28) 環境破壊は神様を否定して、欲望のままに「パンドラの箱」を開けてしまった人類の 帰結ともいえましょう。 V.省略 4.足るを知る 環境問題を真剣に取り扱いている人々のキーワードに「足るを知る」 があります。「分を知り、安んじていること」です。類似な言い方に、 「足るを知る者は富む(知足者富)」(老子)があります。貧しく とも分を守って満足するものは、心が豊であることをいいます。 聖書の中には、このような生きかたが多くの箇所で示されています。 旧約聖書の箴言(30章7〜9節)では、次のような願いがささげられています。 二つのことをあなた(創造主)にお願いします。 私が死なないうちに、それをかなえてください。 不信実と偽りとを私から遠ざけてください。 貧しさも富も私に与えず、 ただ、私に定められた分の食物で私を養ってください。 私が食べ飽きて、あなた(創造主)を否み、 「主とはだれだ。」と言わないために。また、私が貧しくて、 盗みをし、私の神の御名(創造主)を汚すことのないために。」 申命記8章12〜14節でのモーセの言葉 「気をつけなさい。私が、きょう、あなたに命じる主の命令と、 主の定めと、主のおきてとを守らず、あなたの神、主を忘れることがないように。 あなたが食べて満ち足り、りっぱな家を建てて住み、 あなたの牛や羊の群れがふえ、金銀が増し、 あなたの所有物がみな増し加わり、あなたの心が高ぶり、 あなたの神、主を忘れる、そういうことがないように。」 参考文献 ・「餓えの時代と富むキリスト者」−聖書的ライフスタイルのすすめ−、ロナルド・J・サイダー御立英史(訳) 聖文舎 ・「ローザンヌ誓約」(解説と注釈) ジョン・ストット、宇田進訳、いのちのことば社 |
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